所見よみがえりの水

 

  肌の「老い」もすばらしくよみがえらせる霊泉が、北広島町本地に湧出しています。北広島町本地の八王子神社に湧く水は、その名も「よみがえりの水」として、昔からアセモ・皮膚病・アトピーなどに効果のある霊泉として地元で語り継がれています。昔は温泉風呂も営業していましたが、現在も水風呂があり水浴ができます。
  この水は、希少価値の高いラドンを含む軟水の冷鉱泉です。ラドン泉は血行を良くし代謝を活発にする効果が高いので「元気の出る水」=「よみがえりの水」として人気があります。弱いながら静菌作用があり雑菌が除去され皮膚病が改善されるようです。アトピーも根本の原因は複雑ですが、皮膚を清潔に保つことが治療の基本です。 
しかも、薬での消毒は皮膚細胞も殺してしまいますが、この水は菌だけ除菌し、肌にやさしいのでアトピーには最適と思われます。
  ラドン含有の軟水は、白亜紀(恐竜がいた頃・約1億年前)に広島変動と呼ばれる地殻変動によって出来た、花崗岩の破砕帯という特異な地層からの湧水のみに認められます。今でも、取水施設からこの破砕帯を見ることができ、古代のロマンを感じさせてくれます。水割り・お茶・珈琲・料理にと万能な名水で、冷やして飲むこの水の喉越しの爽やかさは格別で、ラドンを含む希少な健康名水と思われます。水質も「厚生省のおいしい水の要件」に合致する軟水の名水です。地元の方々は、周囲の自然環境を守る活動にも熱心に取り組んでおられ、この水が末永く多くの方々に利用されるよう願っています。
 

2005年8月
 広島国際学院大学(元・広島電機大学)
工学部バイオ・リサイクル学科
 工学博士・技術士(生物工学)
教授 佐々木 健名水鑑定人
 
 
 
 

白亜紀の広島変動によって出来た破砕帯